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19世紀イギリス30年デフレと今の時代の日本のデフレ

August 27, 2010

イギリスの30年不況デフレを調べていたら、こんな資料(リンク先はPDFです)を見つけました。イギリス大不況期(1873~1896年)のデフレーション(PDF)

なんでも、当時のイギリスでも、マネーサプライは上昇していたのに、物価は3割も下落していたのだそうです。この資料では、マネーサプライは上昇していたのに、物価が下落していたのは、マネー以上に実質生産が増えていたからで、その理由は、豊かになった人々が、富の保有手段として、利子の付くマネーを求めたからなのだとか。そして、所得に対するマネーの比率は上昇したが、その比率ほどには、実際の物価が上昇しなかったからなのだそうです。

このデフレが終焉したのは、ベースマネーが増大したことによるのだそうで、その背景には、当時、アフリカとカナダで金が発見されて、金の抽出を高める「青化法」という方法が採用されたため、ベースマネーが増大し、デフレは終了、ということらしいです。

現代で言えば、1971年に発表されたニクソンショックで、金本位制が無くなり、それからマネーが自由に増発されるようになったので、バブル崩壊後日本はデフレに入り、ということは、他国でバブルが弾けた場合もデフレが起こる可能性があり、たぶん、それは色濃いのだと思うのですが、ということは、このデフレが世界を駆け巡った場合、デフレを終焉させるには、1971年に無くしてしまった金本位制なるものを復活すればデフレは終わりを告げる?ということになるのでしょうか?それとも、全く別の新しい方法が生み出されて、次の経済へステップ?

とまぁなんだか良く分からないなりに考えてみました。

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