Page Top

政治家の暴走

December 14, 2009

天皇は、学校の教科書で習うだけなら、日本国民の象徴で、ご公務が目立った役のように見られますが、本来は、神道の最高司祭であり、ご公務以外では、日々神道のご神事で忙しく、身体を清め鍛錬されることに努められておられるそうです。12月は師走で1年のまとめという月であることから、更にご神事がお忙しくあられるそうです。勿論、神事は国を代表したもので、それは国のため国民の未来のためでもあります。みんなの目に見えないところで、最近はお体の具合も良くなく、色々と負担が大きい中、陰ながらとても重要な責任を日々果たしてくださっているのが日本の天皇のご神事です。(このようなことをしてくださるのは、日本の天皇しか世界にはおられません。海外に出てようやくこのようなことの有り難味がわかりました。)身体を清めるために鍛錬されたりと、ご公務しか知らない一般の私たちには、分からないことが沢山あるようです。

恥ずかしいことに、こんなことも、カナダに来る前は全く知らなかった私です。日本に居ると、天皇とは、教科書で習うところの日本の象徴で、時々ご公務でニュースに出られたり、被災があったりした場合に、被災地の現地で出向いてくださるお姿をニュースで拝見したり、ということしか知りませんでした。でも、実際は、これ以外にご神事のお仕事があり、日々大変お忙しいようです。

そんな中、政治家が天皇を政治利用しているニュースで、まさに政治家暴走中という感じがしました。政治利用でないなら、1ヶ月前までに予定を入れられなかったのだから、それなら別のスケジュールをという感じですが、しかも、陛下の体調は悪いのだし。大切な最高司祭としてのご神事のスケジュールを変更してまで、また、体調を気にかけることなく、個人の目先の利益を優先するために謁見を絶対させる~みたいなところが、政治利用とは絶対言わせたくないみたいですが、やっぱり政治利用なんだなと思わされるところです。宮内庁の方の返答に対しても、最近は逆切れみたいにみえます。同じ政治家同士なんだから政治家が対応すれば良いのにと。

ところで、こういった祭祀などは目に見えないところのものだから、軽視するのは違っていて、最近エックハールトールさんの本を夜寝る前に読んでいるのですが、私たちは、目に見えるものと目に見えないものの中で生活している、まさに、Ying-Yangの世界に住んでいます。目に見えないからといって、それが日々の生活の中で影響しないわけはなく、目に見えるものごとは、目に見えないものがあってこそ、初めて目に見ることができます。デザインでもあるのですが、背景色が対照的な色でなければ、表面のデザインは映えません。また、背景のサイズ具合が小さすぎると、表面のデザインは映えず分かり辛くなってしまいます。だから、この世はYing-Yangで構成されていて、コンピュータで言えば、0と1。これを話すと、また色即是空、空即是色がでてくるのですが。目に見えないから重要ではない、ということではないのです。

話がだいぶずれてきました。この前パスポートを申請したときに、在外選挙を申し込んできました。投票するには、予め登録しておかなくちゃならないのだそです。もう登録は済んだので、次回は投票に行けますー。次はいつかなあ。

【追記:2009.12.15】でも、そこまでして、天皇に会うことに固執するということは、やっぱり世界的に見て、天皇という歴史上では2000年以上を誇る系統(歴史というものの枠がなかった頃からも繋がっているとしたら、もっとそれ以上に長く、歴史(ご神事なども)を系統している?)は、世界でただ1つで、つい先だってのオバマ大統領が深くお辞儀をしたことを見ても(そのときアメリカではオバマさんに対して深くお辞儀しすぎと議論が飛んでましたが・・)、それはやっぱり尊重されるべきものが世界から見てもある、ということなのです。なにしろ、2000年以上なので。。日本以外にはありません。。日本という国でなければ、脈々と受け継ぐことは難しかったと思います。逆に、日本と言う国、国民性がそうさせ得た、ということにもなると思います。日本人である私たちは、日本人としてもっとこの脈々と受け継がれている天皇というものの稀有な歴史と、それを現代にも継承させ続けることが出来得ている、ということに対してもっと誇りに思って良いと思うのです。海外では絶対無理です。2000年以上も・・。今年来加された際、カナダの新聞にもこの脈々と2000年以上にも渡り受け継がれている天皇というものに対して、とても感嘆として敬意を払ってくれていました。でも、学校の教科書だけからだと、この辺りはまったく学べませんね。。

最新記事