私たちが月を見始めた時は、既に月食が始まっていたようで、うっすらと地球の影がかかっていました。”うわ～！いつ月食になるんだろう～”と楽しみで、私が日本から持ってきた小さなミニミニ望遠鏡でひたすら見ていたのですが、なんか、影がどこからどこへ向かっているのかがあまり良くわからない感じ。（笑）なんか動いているようなんですが、月自体はシャープじゃない、ボヤ～ンとした感じの影に包まれている感じで、確かに月は影のエリアとオレンジ色の部分が出来ていたけれど、これが月食なのか？もしかして、ずっとこんな感じなのか？と二人とも生の月食を見たことがないので、半信半疑な感じ・・。そんな中ハニャはさすがに眠りたい様子・・。私はどうしても月食を見てみたい！調度その頃ラジオのニュースが”パーフェクトなEclipseになる時間は4時半頃です”ということで、時計を見ると既にその時4時過ぎだったので、あともう少し待てば月食が見れるよ！ということで別の場所に移動して、ひたすら同じように見える月を観察し続けました。

しばらくは、当初と同じようなボヤ～ンとした月（肉眼で見るとオレンジとイエローと影が混色された感じで、双眼鏡で見ると色はあまり見えずうっすら白い感じに影がひっそり）を見ていたのですが、勿論私たちが月を見始めた頃から既にうさぎさんは見えなかったのですが、この頃も月というよりは惑星、もしくは、真っ暗な闇に浮かぶデカメロン（ハニャにしてみれば薄汚れたベースボール）という感じで、じ～っと見ている私たちには全く変化無しな感じでした。きっと時間を短縮して見る事が出来たらだんだん月が欠けていってるように見えるんだろうなぁとは思うのですが・・。ハニャはなんだか真剣に月の写真を撮っている様子。私：「見せて！」ものすごく小さいサークルが暗闇にポツン・・。私：「That's it！？」 暴言をはいてしまいました。テレフォートみたいな望遠がないからさすがに無理ですよね・・。

そんな中、4時半辺りに近づいてきた頃、雲が殆どない中で、なんだか月にどんどん煙がかかるような感じで、モクモクと月が暗くなっていきました。そして、左上辺りにそれはそれはもの凄ーく輝く真っ白ーい光が月の輪郭を照らすように光り始めました！美しい～～！美しい～～！月が太陽に照らされて月の白く光る箇所がどんどん増えていきます。それと同時にうっすら天女の羽衣のような雲がニョローと西側から東側へ。なんて幻想的！このときは白い箇所がまるで光輝く雪原のように白くほんとに綺麗でした。太陽ってなんて偉大なんだろう。月や地球をこんなに強く照らしてくれるなんて、太陽はほんとにゴーゴーと燃え上がっているに違いありません。それにしてもあんなに遠くに見える月に人間が到着したなんて信じられないです。

かすかではありますが中心に月が写っています。（↓）




この写真（↓）ではわかりずらいかもしれませんが、真っ白い輝きがきら～っと左側から現れてきたときはとても綺麗でした。

睡眠不足にはなりますが、綺麗な月食を見る事ができてハニャも満足そう。比較的高い頻度で見る事ができるらしい月食なのですが、満月の時は（以下Wikipediaより）
”潮汐の影響で大気中の水分が他の月齢時に比べ増加し、加えて月の反射光が減少することによる上空の気温の低下によって引き起こされる”
ため、雨とか曇りになりがちらしいので、今回のEclipseはほんとに滅多に体験できない素晴らしい経験となりました。その後私たちが即行眠りについたのは言うまでもありません。