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新型(H1N1)インフルエンザ その後のバンクーバー、カナダでの状況

May 20, 2009

先月の4月23日か24日頃からカナダのメディアで聞き始めた「豚インフルエンザ(Swine Flu)」も、今では「新型インフルエンザ(H1N1型)」と言う呼び名に変わりましたが、あれから3週間以上が経ち、今ではここBC州においてはすっかり静かになった感があります。

うがい、手洗い慣行のメッセージは今も流れていますが、以前ほどではありません。あれから巷における変化と言えば、公共の場には、手洗いの正しい仕方をイラストしたポスターが貼られていたり、食料品売り場などで、消毒液が用意され、簡単に手を消毒できるものが設置されました。

今、カナダ全体ではWHOの5月19日時点のデータによると、新型インフルへの感染者は496人で、亡くなられた方は1人(この女性は元々持病があった方)です。新型インフルエンザの発祥場所となったメキシコでは感染者は今3648人で、亡くなられた方は内72人、米国では、メキシコの感染者数以上の5123人の人が感染し、亡くなられた方は5人となっています。

片や、日本では4月中旬あたりにBC州から帰国した高校生が新型インフルに感染したかしていないかで検査が行われ、舛添さんも真夜中に緊急報道を行うなどして緊張感一杯、水際作戦として、飛行機で北米からの便で日本に入国する人々に対して慎重なチェックが行われていましたが、ゴールデンウィーク後、いつの間にかあっと言う間に感染が広まっていたようで、今日の時点で感染者数は238人です。

このH1N1という型は、弱毒性なので人々に移りやすいそうなのですが、人々に移るうちに、突然変異が起こり、H5N1型の強毒性鳥インフルエンザ、になる日が大変怖いです。ですが、怖いと言っても何もしなければ更に怖いわけで、怖いものが遅かれ早かれ来るのであれば、それに対して対策をしておけば心の余裕が生まれます。ひとまず今回の弱毒性インフルエンザは予行演習だと思って、私の場合はマスクを購入し、備蓄も少しずつしています。

このH5N1タイプの鳥インフルエンザが発生したら、どうなるか、どう予防するか、何を準備しておけば良いのか(備蓄リスト)、が分かるサイトがあります。「H5N1型ウイルス襲来!!  鳥インフルエンザに感染しないために新型インフルエンザから身を守るために気をつけておきたいこと」です。レタスクラブが出しているサイトのようです。

いざパニックが起こってからでは遅く、対策が間に合わない状況になってしまう可能性が高いです。今回、今日本ではマスクの品切れが出てきており、工場はマスクの生産稼働率を上げているそうですが、需要に追いつかないようです。しかも、今回のは弱毒性だからまだ良いものの、H5N1などの強毒性鳥インフルエンザが発生した場合は、色々な物、事、移動が制限され、対策を立てたくても立てられない、必要品を購入したくても購入出来ない状況に否が応でも置かれてしまいます。ですので、弱毒性のインフルエンザの今から少しずつ、準備と対策を行っておくと、後々そのような状況に身を置いたとしても、心に余裕を持って対応できるのではないかと思います。

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