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時代の変革期

February 4, 2009

今大きな会社がボコボコ倒れていっているようです。これは、昔の恐竜が絶滅していった時代に似ているのかもと思ったりします。地球上が温かく豊かだった頃、恐竜が繁殖しましたが、これまでの戦後、特にここ30年に渡っては、USドルを基軸通貨とすることで、アメリカが借金でもって世界中から色んなものを輸入し、それによって世界中の多くの国はアメリカに物を売ることで繁盛していました。アメリカも機軸通貨でUSドルの価値を保つことで、多額の借金をしながらも破産することはありませんでした。

が、地球のしくみと同じでプレートは動いており、これのエネルギーの歪が溜まると反発し、地震が起こったりします。今の経済の動きもその結果が起こっているように思えます。つまり、歪みがあってどうにもならなくて地震が起こるしくみです。

太古、寒冷化によって食料が不足し、巨大な恐竜は生き残ることが出来ませんでした。でも、小さな生き物はなんとか生き残ることができたようです。巨大になりすぎた体は、何かの異変が起こるとそれに細やかに対応することができず、自然淘汰されていきます。今の巨大企業もそういう兆候があるのではと思わされます。

これまでグローバルウォーミングと言われ、それは車や工場が排出する二酸化炭素が原因だ、という論と、そうではなくて、太陽の影響によるものだという論がありました。2年くらい前には、カナダでもラジオでよく討論が行われていましたが、今はまったく聞きません。どうやら太陽がこれまでの温暖化に大きな影響を与えていたようで(でも、それに影響したのは人間の共存しない行い故なのかも・・)、これからは寒冷化に向かっていくようです。これは海の動きにも影響されているようですが、というのも、温暖化によって両極の氷が溶け出し、極に近い海にかなりの量の淡水が流れ出ることで海の循環がままならないことになり、極に近いところでは寒冷化が進むようです。寒冷化のみならず、世界中で旱魃や洪水なども起こりやすくなります。これは食料不足が発生する要因となります。まさに巨大恐竜が絶滅したのと同じような状況下に今あるような感じがします。そういうこともあり、これからは小さく小回りの効く個人の時代が来始めているように感じます。

何でも巨大になりすぎるのには限界があります。都会のビルにしてもそうです。今の時代、食べ物は殆どグローサリーストアで購入します。どちらかのどなたかが作ってくれた野菜が運ばれて、それを購入することで私達がその野菜を食べることができます。こういうシステムがある限りは、小さな面積に巨大なビルを幾重にも建てて、そこに人がいくらでも入ることができます。でも、人はエネルギーを消費しますので食べ物が必要です。こういうシステムが何かの原因で途絶えた場合、この巨大ビルで食べ物なしに人は生きることができません。人が活動するには食べ物が必要です。単純に考えても、サステイナブルな生活を送ろうとした時、一人の人が暮らす土地の面積と、その人が消費するであろう食べ物を収穫する面積が共に必要です。そういう風に考えると、高層ビルのその土地における、非サステイナブルな様相が伺えます。

こういう点から見ても、これからは一極集中巨大型ではなくて、分散極小化で臨機応変に、自分らしく、実直に生きていく時代なのかなと思いました。

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