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侘び、感謝、謙虚、愛の気持ちを忘れない、地球と共存する生き方

September 2, 2008

今年のバンクーバーの夏は例年にない冷夏だった、と言うのは、前回のブログでも書いたとおりです。例年、バンクーバーの夏は天気が大変良く、晴天日が続き、内陸では山火事の危険性が沢山出てくる時期でもあり、数年前は大きな山火事でその地に住む人の多くが家を焼失してしまいました。でも、今年は夏場でも長雨が続いているかのような雨が降っては晴れ間が広がる、というような環境で、30度を超える日と10度台の気温の日が数週間おきに入れ替わり立ち代り現れるというようなお天気事情でした。バンクーバーはこんなお天気でしたが、北部のNunavut州などでは温暖化の影響で氷が溶け、川が氾濫し、橋が決壊すると言うような事態になっていました。バンクーバーは冷夏なのに、北部では温暖化の影響で氷が溶けて、川が決壊するという事態、はとても不思議な現象です。

ここ数年はやたらと早く時が過ぎるのを感じ、ここ数年に至っては、環境、経済システム、政治、そういうのがとても混沌としていて、老後なんてとてもじゃないけれど想像できなかったり、今の資本主義社会における経済システム、私達の生き方、そういう今現在の人間の生き方自体ににとても閉塞感を感じずにはいられない、と言うのがあります。

時々思ってハニャに聞くのです。昔の映画で「ミラクル・ワールド ブッシュマン」ていうのがあったけど、(ブッシュマンさんだったニカウさんは2003年にお亡くなりになってしまったようですが)ブッシュマンさん達の生き方と今の私達の生き方とではどちらが幸せだと思う?と。私は本気で考えてしまいます。私はあまり唯物的な人間ではないので、あまり物を買い集めたりすることはありません。どちらかというと、質素な生活を好むタイプで、ミニマムな物さえあれば他は別に必要ないと思うところがあり、自分に対しても、自然に対しても、できるだけナチュラルでいたいという思いがあります。ブッシュマンさん達が映画に出演した時はもう既に文明がブッシュマンさん達の生き方に多少影響を与えていて、実はブッシュマンであったニカウさんはスカウトされた時は学校の庭師をしていた人だったようですが、それでも、伝統的なブッシュマンの生き方は受け継いでいたようで、あのような素敵な映画が出来たわけで、映画の内容としては、現代の私達の生き方とブッシュマンさんの家族の生き方を比較し皮肉も交えたユーモアのある仕上がりになっており、ある意味、今の生き方の問題を問いかけるとても良い映画だと思います。ニカウさんは、映画に出演した報酬としてお金を沢山頂いたようですが、そんなものは生活するうえで殆ど意味がなかったようです。家もあったようですが、実際は外で寝ていたそうで、これもあまり意味はなさなかったそうで。狩猟をする時も、動物への尊重を忘れず、決して無駄に殺したりしない、矢を放った場合も必ず相手の身体に手を当てて、殺してしまうことへの侘び、感謝の気持ちを忘れない、そういう生き方をずーっとこの地球上でやってきた人たちでした。そんなブッシュマンさん達の生き方も、北米で言えば、ネイティブ・インディアンの生き方も、やがて来る侵略者によって侵されてしまい、実際、私もその土地に住んでいるわけなのですが、生活スタイルの激変でやはり色々な問題が出てきます。

環境的な温暖化、ここ、バンクーバーでは寒冷化?のような状況が続き、こういうことに不安感を持ったり、今の生き方に違和感や閉塞感を感じたりする中で、社会、金融システムの揺らぎとか、そういうことが如実になっている今、これからの世界、地球はどうなっていくのだろう?という気持ちでインターネット上を検索すると、多くの場合、”2012年”という文字に出くわします。この2012年というキーワードでもって色んな事をインターネット上で公開してくれている方々のサイトに出くわし、学ばせていただき、もちろん、それをどう受け止めるかは、自分次第であって、またそこには、正しい判断力も要求されると思いますが、私としては納得するところがあり、そんなにオカルト的だとか、そういう風には思えず、むしろ、これまで解明できていないピラミッドのことであるとか、古代マヤ文明であるとか、ことさら宇宙のこと、地球のこと、はたまた、進化論(現在のはまだ仮説)であるとか、そういうことが今現在の科学でもってもいまだ分かっていない、と言うところで、やはり、意味があるのでは、と思います。

と言うことで、日本の古くからのことわざの部分にもある侘び、そして、感謝、謙虚、愛の気持ちを忘れずに、心を清めることの大切さ、地球と共存することの大切さ、そういうことを心に留め、今という毎日を遅らせてもらっています。しかし2012年のことがなくとも、やはり普通に考えても、人間以外の全て、地球自身、生きているわけなので、人間のエゴだけで発展するような唯物的な文化、文明にはやはり限界があるのだろうと思います。学者さんが言うには、2048年には魚がいなくなってしまうかもしれない、そんな危機的な状況です。また、ミツバチもどんどん居なくなっているようです。昔の日本の江戸時代(鎖国時代)はそういった意味で、リサイクルの意識、自然を敬う気持ちなど良いものをたくさん持っていたようです。私も今、リサイクルセンターへ行ったり、その帰りに、ローカルで作られたオーガニック&フレッシュな野菜を買えるKin's Marketに行くのが楽しみで、その時間はとても幸せに感じる、心が洗われるような気持ちになって良いです。タイトル通りですが、これからも、地球と共存できるような生き方、感謝の気持ちを忘れない、侘び、感謝、謙虚、愛の気持ちを忘れない生き方を行っていきたいです。

最近見る夕焼けの色がとてもピンク色で空一体に広がります。綺麗だなーと思うのと同時に去年やその前はこんなのあったっけ?と思ったり。
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